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6/1~6/7はHIV検査普及週間です

毎年6月1日から6月7日までの1週間は、厚生労働省の定める「HIV検査普及週間」です。今回は、HIVについてご紹介します。



HIVとは?

HIVとは、ヒト免疫不全ウイルス(Human Immunodeficiency Virus)のことです。
HIVは菌やウイルスから体を守る免疫の中心であるTリンパ球(CD4細胞)などに感染し、免疫力を低下させます



HIVに感染するとどうなる?

HIVに感染すると、通常6~8週間後に、血液中にHIV抗体が検出されます。また、感染から2〜4週間以内にインフルエンザに似た症状が出ることがあります。
その後、自覚症状のない時期(無症候期)が数年〜10年続きます。さらに進行すると、免疫力が低下し、本来なら自分の力で抑えることのできる病原体にも感染しやすくなってしまいます。
このようにして、抵抗力が落ちることで発症する疾患のうち、カンジダ症(食道、気管、気管支、肺)やニューモシスティス肺炎など代表的な23の疾患が指標になっており、これらを発症した時点でエイズと診断されます。


■HIVとエイズは違います
エイズとはHIVウイルスの感染により「後天性免疫不全症候群」という病気を発症した状態を指します。HIV=エイズ、ではありません。

・HIV  ヒト免疫不全ウイルス(Human Immunodeficiency Virus)
・エイズ HIVウイルスの感染により発症する「後天性免疫不全症候群(AIDS:Acquired Immuno-Deficiency Syndrome)」



HIVの感染経路

HIVの感染力は弱く、唾液、涙、尿などの体液には他人に感染させるだけのウイルスは含まれていません。 そのため、性行為以外の社会生活の中でうつることはありません。HIVは血液、精液、膣分泌液、母乳などに多く分泌され、以下の3つの経路で感染します

1.性的感染
最も多い感染経路が、性行為による感染です。
HIV感染者の血液・精液・膣分泌液から、相手の性器や肛門、口などの粘膜や傷口を通って感染します。膣や口腔の粘膜は重層ですが、腸管粘膜は単層であることから傷つきやすいため、HIVが侵入しやすく、感染リスクが高くなります。

2.血液感染
HIVが含まれる血液の輸血や、麻薬の回し打ちなどの注射器具の共用によって感染します。輸血については、献血された血液に厳重な検査を実施しているため、感染の可能性は極めて低いとされています。

3.母子感染
母親がHIVに感染している場合、妊娠中の胎内感染、出産時の産道感染、授乳時の母乳による感染の可能性があります。母親がHIV感染症の治療薬を飲むことや母乳を与えないこと等の母子感染予防対策によって、赤ちゃんへの感染を0.5%未満に抑えることができます。




HIVの感染経路

■HIVの検査ができる場所
全国の保健所で無料・匿名で検査が受けられます。予約が必要な場合もあるため、事前に電話やホームページ等で確認してみることをおすすめします。有料ですが、泌尿器科、産婦人科などの医療機関でもHIV検査は受けられます。
※献血での血液検査は輸血される方の安全確保のために行っているものであり、献血者に結果は伝えられません。


■HIVの検査方法
HIVの検査は、2段階で行われます。
1.スクリーニング検査:HIVに感染している可能性があるか、ふるい分ける検査
2.確認検査:スクリーニングで陽性となった場合に、その反応が本当にHIVによるものか確認する検査

また、検査には「通常検査」と「即日(迅速)検査」があります。
通常検査
 検査の結果が出るまでに1〜2週間かかります。
即日(迅速)検査
 通常検査と同様の検査方法ですが、検査の当日にスクリーニング検査の結果を伝える方法です。陽性の場合には、1〜2週間後に改めて確認検査の結果を聞きに行く必要があります。



HIVの治療法

現在、HIVを体内から完全に取り除く治療法はありませんが、 HIVの治療法・治療薬は日々進歩しており、抗HIV薬を適切に服薬してエイズの発症を防ぐことで感染前と変わらない日常生活を送ることができるようになっています。
ただし、薬をきちんと飲み続けないと、薬剤耐性のあるウイルスが出現し薬が効かなくなってしまいますので、治療は必ず継続しなければいけません。




早期発見が最も重要

エイズを発症して未治療の場合、余命は2〜3年と言われています。 自覚症状がないうちにHIV感染を知ることができれば、エイズの発症を抑える適切な治療が受けられます。HIV感染を早期に発見し、治療を始めることが最も重要です。思い当たることがあれば、必ず検査を受けましょう。


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