疾患について(頭痛・めまい・しびれ・脱力)
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疾患について(頭痛・めまい・しびれ・脱力)

頭痛

頭痛はよくある症状ですが、市販薬ですぐ改善するものから命にかかわるものまで、その原因は様々です。大切なことは命にかかわる危険な頭痛を見逃さないことです。
危険な頭痛のサインがみられたら、脳卒中、脳腫瘍、髄膜炎などの可能性があります。すぐに医療機関を受診しましょう。

危険な頭痛のサイン

  • 今までにない強い頭痛
  • 突然の激しい頭痛
  • 痛みが急に強くなる
  • 回を重ねるごとに痛みが徐々に強くなる
  • 発熱を伴う頭痛
  • 手足の痺れがある
  • けいれんを伴う
  • 意識がもうろうとする
今までにない強い頭痛


今までにない強い頭痛

突然の激しい頭痛


突然の激しい頭痛

けいれん


けいれん

意識がもうろうとする


意識がもうろうとする

繰り返し起こる頭痛で、はっきりとした原因や異常がみつからないものがあります。
慢性頭痛には「緊張型頭痛」「片頭痛」「群発頭痛」があります。この3タイプの頭痛はそれぞれ特徴的な症状を持ち、的確に診断、治療すると症状が改善します。
たかが頭痛ということで市販薬を飲み続けていると、いつしか薬がまったく効かなくなり、「薬物乱用頭痛」という治療が大変なものに変わってきます。このような頭痛で悩んでおられる方、一度医療機関を受診しましょう。

頭痛の種類と症状

緊張型頭痛 片頭痛 群発頭痛
痛みの性状 締め付けられる、重い痛み 脈をうつような痛み 目の奥がえぐられる痛み
痛む場所 頭の両側、または全体 頭の片側 片側の目の奥
動くと痛いか 変わらない 悪くなる じっとしていられない
頭痛以外の症状 首や肩の凝り、吐き気 光や音が気になる、嘔吐 涙、目の充血、鼻水、鼻閉
頭痛の前ぶれ なし ギザギザした光が見える、視野の一部がかける なし
頭痛の誘因 目の疲れ、長時間同じ姿勢、精神的ストレス 月経、寝不足、寝すぎ、人混み、ほっとした時 アルコール
頭痛の頻度 1ヵ月に15日未満、またはほとんど毎日 週2回から1ヵ月程度 1~2ヶ月間、ほぼ毎日

めまい

めまいは、ぐるぐる回る「回転性めまい」、頭がふわふわする・体が宙に浮くような「浮動性めまい」があります。その原因は、脳からくる「中枢性めまい」と耳からくる「末梢性めまい」に大別されますが、循環障害や貧血などの内科的要因からくることもあります。「中枢性めまい」は、脳梗塞や脳出血などの初期症状としてみられたり、脳腫瘍が原因となることから、放っておくと命にかかわることがあります。的確な診断、治療にMRI検査が必要となることがあります。「中枢性めまい」の特徴として、手助けしても体のバランスが保てない、めまい以外に呂律(ろれつ)や歩行障害、顔のしびれ、手足の麻痺やしびれ、物がだぶって見えるなどの神経症状をともないます。これらの症状がみられたら、すぐに医療機関を受診しましよう。

めまいの症状

自分自身や周囲がグルグル回る感覚


自分自身や周囲がグルグル回る感覚

頭がふわふわする、宙に浮く感覚


頭がふわふわする、宙に浮く感覚

ろれつが回らない


ろれつが回らない

顔のしびれ


顔のしびれ

物が二重に見える


物が二重に見える

しびれ・脱力

手足のしびれは、一般にジンジン・チリチリするなどの感覚の異常として訴えられることが多いですが、力が入らない脱力も同じように表現されることがあります。これらの原因は、脳や脊髄・脊椎疾患、末梢神経障害、内科的疾患などさまざまです。

力が入らない、しびれ


力が入らない
しびれ

脳や脊髄に原因があるもの

脳卒中や脳・脊髄腫瘍などにより脳から脊髄までの運動神経や感覚神経が通る部位が障害されて起こります。症状は障害側と反対側の手足にみられます。短時間でよくなる一側の手足のしびれは、脳梗塞の前ぶれである「一過性脳虚血発作」の場合があります。

脊椎に原因があるもの

変形性脊椎症や椎間板ヘルニアなどが原因になります。骨が変形してできた骨の棘(とげ)≪骨棘≫や脊柱管に飛び出た椎間板が脊髄や脊髄から枝分かれした神経根を圧迫・刺激することで手足のしびれ、痛み、脱力を引き起こします。

その他、胸郭出口症候群や手根管症候群のように脊髄からでた神経(末梢神経)が手足の末端まで走行する間に圧迫されたり、糖尿病やビタミン欠乏などの内科的疾患により障害を受けた場合、同様の症状がみられます。

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